京都の染職人さんとの出会いは2017年の「きものサローネ」という着物の展示会に出展されていることを知り、いつかきちんとお訪ねしたいと思ったのが始まりです。
その年の12月に工房の中にご主人がいらっしゃるのを見て、「こんにちは」と声をかけ自己紹介しながら入っていくと、とても親切にご対応頂きました。
工房は明るい陽射しが入り込み、初めてでも訪問しやすく、色とりどりの作品と非常にマッチします。
私は4月にニューヨーク訪問で多くの刺激を受け、ニューヨークのデザインを取り入れた着物を作りたいと考え、会社設立と金融機関からのシード資金の融資も目途がついた時期で、どのように自分の作りたい着物を実現していくか真剣に探っている段階でした。
手間のかけようからすると驚くほど値ごろ感があるのに、全く手を抜かず品質にこだわりぬく姿勢ながら、とても感じよく接してください、何回もそれから通うようになり自然と洛音の着物もお作り頂くこととなりました。
工房にある型や染料、反物などを解説頂きながら、色数や生地等打合せを重ね、私のデザインを着物に落とし込んだ際に上手に表現してくださいました。
Sakuraはデザインと色の最終監修を、Botanはその他に染めも担当して頂いています。
洛音の着物づくりはこの方なしには語れません。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
美研繊維さんとの出会いは、将来的に目指す手入れに手間のかからない着物への最初の取組みとして、お洗濯が自宅でできる着物を作りたいと考えて、巡りあえたものです。
ポリエステルながらちりめん風の良い生地が手に入りましたので、インクジェットでどの位の風合いが表現できるのかご相談したところ、幾通りもの配合をして下さり1つ1つの花の微妙な色合いも表現しているとても良いものに仕上がりました。
インクジェットといえど、染料の具合は最終手作業になり、まさに職人技です。
洛音のロゴも象る「桜」―“Sakura”が皆様のもとで長く活躍することを心から望んでおります。
丸富さんとの出会いは、2016年の京都で行われた呉服経営者の会議でした。その後、富田社長と親交を深め、縫製もお願いしたところ有難いことに快諾して頂きました。
ある程度のロットの縫製に対応できる方を探すのは大変とお聞きしますので、ご縁に感謝いたします。
富田社長のお計らいで、2017年夏にベトナム渡航した際には現地に所有していらっしゃる縫製工場も見せて頂き、実際に熱心に作業されている工程を見学できたことは、着物の製造工程をシュミレーションできる点で非常に有益でした。
富田社長の温かい人柄と丸富さんの丁寧な仕事に支えられ、洛音の着物が出来上がっております。